siroemk’s blog

フィヨルドブートキャンプで学んでいます(2020/11〜)

応用情報技術者試験に合格した時の勉強法

この記事はフィヨルドブートキャンプ Part 1 Advent Calendar 2023 - Adventarの24日目の記事です。

昨日は@maimux2xさんのzshのプロンプトカスタマイズを理解したい - 出る杭は打たれないでした。

私は先日受けた応用情報技術者試験の勉強方法などを紹介したいと思います。

応用情報技術者を受けようと思っているフィヨルドブートキャンプ生もいると思うので参考になれば嬉しいです。

目次

なぜ受けたのか

先日、フィヨルドブートキャンプを卒業したsiroです。 令和5年度秋期の応用情報技術者試験を受験して、無事合格できました。

私は文系大学出身で、理系とは全くの無縁だった人間です。

フィヨルドブートキャンプでプログラミングを学習する中で、もう少し幅広く基礎的な知識を付けたいと思い、応用情報技術者試験を受けることにしました。

応用情報技術者試験について

応用情報技術者試験は毎年4月と10月に実施される国家試験です。 午前と午後の問題が用意されており、どちらも合格ラインに到達できれば合格になります。

午前問題 午後問題
試験時間 9:30~12:00(150分) 13:00~15:30(150分)
試験方式 多肢選択式(四肢択一) 記述式
問題数 80問 10問中から4問選択 + 必須科目の情報セキュリティ1問の計5問
合格ライン 60%(48問正答で合格) 60%
  • 午前問題は四肢択一で、過去問から40問近く出題される
  • 午後問題は『情報セキュリティ』が必須科目
  • 午後問題は10問中4問選択する

という特徴があります。

試験勉強はとりあえずこれをやる

私は3回目でようやく合格できたのですが、3回受けてみて一番効率が良い勉強法はこれかなと思います。

【午前問題】

  • 試験の出題傾向を掴む
  • 参考書の前に過去問2回分で全体把握
  • 過去問道場を活用、わからない問題を中心に解く
  • 単語リストを作る

【午後問題】

  • 自分が得意な分野を見つける
  • 1問15分で解く練習をする

一つ一つ説明してきます。

午前問題の勉強法

応用情報技術者試験の午前問題は四肢択一の80問の問題が出されます。

80問と聞くと、「大変そう...」と思うかもしれないですが、その中の約40問は応用情報技術者試験基本情報技術者試験などの過去問から出題されます。

合格ラインが80問中48問(6割)正答なので、過去問を完璧にこなせれば午前問題は合格に近づくと思います。

...ただ、がむしゃらに過去問を何周もやっても効率的ではないです。

私は仕事や子育ての合間に勉強していたので、できるだけ効率的に進めたい!

ということで、以下の手順で進めていきました。

1. 試験の出題傾向を掴む(試験3ヶ月前)

まずは試験の出題傾向を掴むために、受験した方の体験記や過去の統計を読んで、応用情報技術者の出題傾向を分析しました。

以下のサイトの過去問統計がとても参考になりました。

午前問題は直近2回の過去問題からは出題されていないようです。

www.ap-siken.com

2. 過去問2回分で全体把握(試験3ヶ月前)

次に問題の全体像を掴むために過去問を2回分やりました。

2回分やってみて、わからない単語を参考書で調べます。

ここでは完璧に理解するのではなく、「そういう単語なんだ」「そんな考え方があるんだな」と出題範囲を把握するくらいの理解でOKです。

3. 過去問道場の活用法(試験2ヶ月前〜受験直前)

過去問2回で全体像が分かったら、本格的に過去問を解いていきます。

応用情報技術者試験を受ける人なら必ず利用しているであろう、過去問道場という過去問を集めた便利なサービスがあるので、こちらを利用しました。空き時間にスマホで問題を解くことができてとても助かりました。

www.ap-siken.com

過去問道場でアカウント登録すると、問題を色分けする機能が利用できます。

問題に対して、赤・黄・緑の色をつけることができるので、

  • 絶対に解けるであろう問題 → 緑のチェックをつける

  • 自信がない問題 → 赤のチェックをつける

というように過去問を仕分けながら解きます。

チェックをつけたら、

【赤がついている問題を再度解く→ わからなかったら参考書を読む → 理解できたら緑のチェックに変える】というのを受験直前までやっていきます。

理解できていない問題だけを効率的に勉強できますし、赤のチェックを減らすのがゲーム感覚になり、楽しかったです。

忙しい人でも空き時間に数問ずつトライできるのが良いですね。

古い問題よりも最近の問題が出題されやすいので、まず直近3年分、その後5年分、余裕があれば10年分解いてみてください。

10年分を解ければ午前問題は(絶対)合格できると思います。私は試験勉強の7割をこの過去問に費やしました。

4. 単語リストを作る

余裕があれば問題を解きながら単語リストを作ることもオススメです。

問題で出てきてわからなかった単語を一覧にします。単語を書くだけです。

私はノートにまとめてましたが、PCのメモでも良いと思います。

そして、試験前日にその一覧を見返して、単語の意味を思い浮かべます。

「この単語、全くわからないなー」と思ったら、参考書で確認します。

出題範囲がかなり広いので、序盤に勉強したことは大抵忘れています。最後にメモを見直して忘れているところを思い出せるようにしていました。

午後問題の勉強法

応用情報の午後問題は記述問題になります。

11の分野から5問を解く試験方法となっています。

情報セキュリティという分野が必須で、残りの4問は自分で選択して受験します。

問題に対して試験時間がかなり短いので、事前に選択分野を絞っておくと良いです。

選択問題の目星をつける

私は解けそうな分野を6つくらいに絞って勉強しました。

文系出身の人は文脈を読むのが得意だと思うので、経営戦略やプロジェクトマネジメントなどが解きやすいかもしれません。理系の人はプログラミングあたりが安定的に点数取れそうです。

フィヨルドブートキャンプ生の場合、データベースのプラクティスが終わっていればデータベースも良いと思います。データベースの問題はある程度パターンが決まっているので、満点は取れなくても6~7割くらいは安定して取れそうです。(ER図の穴埋めなどが出題されます)

逆に経営戦略などのストラテジ系は簡単な問題と難しい問題の差が激しいので、これに絞るとリスキーだなと思います。

今までの経験や知識で解きやすい分野は変わってくると思うので、自分の得意な分野を見つけてみてください。

私はこの6つに絞って学習していました。

15分で解く練習を

そして、午後問題は時間勝負になります。

5問を2時間半で解くので1問30分の計算です。問題を選んだり見返したりする時間も含めると、もっと短いですね。

なので、練習段階から1問15分タイマーをかけて解くようにしていました。

実際に解いてみるとわかるのですが、15分で解くのは至難の業です。 まずは15分で問題の8割を解く気持ちでやってみると良さそうです。

時間を区切ることで問題を解くスピードが上がることはもちろん、時間の感覚がつくので、問題を解きながら「ここまでは10分でいけそうだな」など予測を立てることができるようなりました。

時間の予測ができると心の余裕につながるので、落ち着いて解くことができるようになります。

また、忙しくても「仕事前の15分だけやるか〜」と学習スタートのハードルが下がるので、継続的な学習にもつながりました。

15分タイマーをぜひ試してみてください!

(おまけ)当日にやっておくと良いこと

時計は忘れずに

私が試験を受けた会場には時計がありませんでした。

午後問題は時間との戦いなので、必ず腕時計を忘れないようにしましょう。

私は午後試験の途中で腕時計が止まってすごく焦ったので、腕時計の点検も忘れずに!

午後問題は冊子を折り曲げる

午後問題は11の問題が問題冊子に掲載されているので、迷子になりやすいです。試験を受けるときに自分が解く問題の最初のページを折り曲げて進めていきました。

見直しの時に戻りやすくて便利です。

小さいことですが、時間勝負な試験なのでやって損はないはず!

お昼ご飯は用意していこう

私が受験した会場は某大学でした。

「午前の試験が終わったら、近くのコンビニでお昼ご飯を買おう」と考えていたのですが、大学の構内が広く試験会場からコンビニまでが15分ほどかかってしまいました。

私はギリギリまで午後の問題を見直す予定で準備していたので、この15分がかなり痛手でした。

お昼ご飯や飲み物、おやつなどは事前に用意しておくと安心です。(あと、会場の下調べ大事ですね!!!)

さいごに

応用情報技術者試験を受けた時の勉強法などを書いてきました。 これから受験する方の参考になれば嬉しいです。

次は高度分野の試験やRubyの資格である、Ruby Silver、Goldをあたりを狙っていきたいです。